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知多 銘柄図鑑 【シングルグレーンウイスキー】






知多 – 風のように軽やかな日本初のシングルグレーンウイスキー | ウイスキー銘柄図鑑


知多

風のように軽やかな日本初のシングルグレーンウイスキー

Chita Single Grain Japanese Whisky

サントリーウイスキー知多

知多蒸留所

1973年設立
愛知県知多半島

シングルグレーン

日本初
連続式蒸留器使用

風のように軽やか

スムースな口当たり
上品な甘み


知多ウイスキーの魅力

知多は、1973年に設立されたサントリー知多蒸留所で生まれた、日本初のシングルグレーンウイスキーです。伊勢湾に臨む知多半島の温暖な気候の中で、とうもろこしを主原料とした連続式蒸留により、「風のように軽やか」な味わいを実現しています。

山崎や白州のシングルモルトウイスキーとは異なり、知多はグレーンウイスキーとして独特の個性を持ちます。複数の連続式蒸留器を使い分けることで、多彩な原酒を造り分け、ブレンドによって奥深い味わいを創り出しています。


ポイント:グレーンウイスキーとは、とうもろこしなどの穀物を主原料とし、連続式蒸留器で蒸留したウイスキーのことです。

知多ウイスキー製品ラインナップ

知多蒸留所の歴史と特徴


1973年の誕生

知多蒸留所は、サントリーの第三の蒸留所として1973年に愛知県知多半島に設立されました。山崎蒸留所(1923年)、白州蒸留所(1973年)と同年に建設され、グレーンウイスキー専門の蒸留所として稼働を開始しました。

伊勢湾に面した温暖な気候と、豊富な工業用水に恵まれた立地を活かし、日本初の本格的なグレーンウイスキー蒸留所として、サントリーウイスキーの味わいの土台を支え続けています。


革新的な蒸留技術

4つの連続式蒸留器

  • もろみ塔 – 原料の糖化・発酵
  • 抽出塔 – アルコール分の抽出
  • 精留塔 – 精製・濃縮
  • 精製塔 – 最終精製

これらの蒸留器を使い分けることで、異なる個性を持った多彩な原酒を造り分けています。

グレーンウイスキーの製造工程

原料

とうもろこし約90%
大麦麦芽約10%

主原料のとうもろこしが、知多特有の軽やかで甘い風味の源となります。大麦麦芽は糖化酵素として使用されます。

蒸留

連続式蒸留器
アルコール度数94%まで濃縮

高温で一気に蒸留することで、クリアでクセのない、軽やかなスピリッツが生まれます。

熟成

オーク樽で熟成
知多半島の温暖な気候

伊勢湾の海風と温暖な気候が、ゆっくりと原酒に複雑味と深みを与えていきます。

2024年価格改定情報


大幅な価格改定を実施

2024年4月1日出荷分より、知多の定価が大幅に改定されました。これは原料費の高騰と円安の影響、さらに世界的な日本ウイスキー人気の高まりが背景にあります。

価格改定の詳細

改定前:4,000円(税抜)
改定後:6,000円(税抜)
値上げ率:50%

現在の希望小売価格

6,600円

(税込価格)

700ml瓶・43度

テイスティングノート


香り(アロマ)

  • ハチミツ – 上品な甘い香り
  • バニラウエハース – クリーミーな甘さ
  • 綿あめ – ふんわりとした甘み
  • シトラス – 爽やかな柑橘系
  • バナナ – 熟したフルーツの香り

グラスに注いだ瞬間から立ち上る、やわらかく上品な甘い香りが特徴的です。アルコール感は控えめで、非常に親しみやすい香りプロファイルを持ちます。


味わい(パレート)

  • 穀物の甘さ – とうもろこし由来のコク
  • 樽の風味 – オーク樽由来の深み
  • スムースな口当たり – 絹のような滑らかさ
  • ほのかな苦味 – バランスを整える
  • 軽やかなボディ – 重すぎない飲み心地

「風のように軽やか」という表現通り、口当たりは非常にスムースで、穀物由来の自然な甘さが心地よく広がります。


フィニッシュ(余韻)

短〜中程度の余韻で、穀物の甘さとバニラの風味が心地よく残ります。キレが良く、後味はクリーンで爽やか。アルコールの刺激は少なく、非常に飲みやすい仕上がりです。この軽やかな余韻こそが、知多の最大の魅力と言えるでしょう。

おすすめの飲み方

ストレート

★★★★★ 最おすすめ

知多本来の軽やかさと上品な甘みを最も楽しめる飲み方。ハチミツやバニラの香りを存分に堪能できます。アルコール度数43%ながら刺激が少なく、ウイスキー初心者にも優しい味わいです。

オン・ザ・ロック

★★★★☆ おすすめ

氷が徐々に溶けることで味わいの変化を楽しめます。冷やされることで軽やかさが増し、夏場に特に美味しく感じられる飲み方。氷の質にこだわるとより一層美味しくなります。

トワイスアップ

★★★★☆ 通好み

知多1:常温の水1の比率で加水。香りが開き、より複雑な味わいを楽しめます。プロのテイスターも愛用する、知多の隠れた魅力を発見できる飲み方です。

ハイボール

★★★☆☆ 爽やか

炭酸水で割ることで、より一層軽やかな飲み心地に。レモンピールを添えると爽やかさがアップ。食事との相性も良く、カジュアルに楽しめる定番スタイルです。

前割り

★★★☆☆ 上級者向け

知多3:水1で割って3日〜1週間寝かせる伝統的な飲み方。時間をかけることでマイルドになり、知多の繊細な味わいがより際立ちます。じっくりと味わいたい方におすすめ。

フルーツカクテル

★★★☆☆ 新発見

知多の軽やかさはフルーツとの相性が抜群。オレンジジュースやグレープフルーツジュースと合わせて、新しい味わいの発見を楽しめます。女性にも人気のスタイル。

他のサントリーウイスキーとの比較

銘柄 種類 特徴 価格帯 おすすめの飲み方
知多 シングルグレーン 風のように軽やか、スムース 6,600円 ストレート、ロック
山崎 シングルモルト 力強く複雑、シェリー樽の甘み 7,700円 ストレート
白州 シングルモルト 軽快爽やか、森香る 7,700円 ハイボール
ブレンデッド 調和のとれた上品さ 8,250円 ストレート、ロック
角瓶 ブレンデッド バランス良好、庶民的 2,200円 ハイボール


知多の位置づけ:シングルグレーンとして独特の軽やかさを持ち、シングルモルトとは異なる魅力を提供。価格的にはプレミアム帯に位置し、特別な日の一杯としておすすめです。

まとめ

日本グレーンウイスキーのパイオニア


知多の魅力


  • 日本初のシングルグレーンウイスキーとしての歴史的価値

  • 「風のように軽やか」な独特の飲み心地

  • ハチミツ・バニラの上品な甘みとスムースな口当たり

  • 多彩な飲み方で楽しめる汎用性の高さ


こんな方におすすめ


  • ウイスキー初心者で軽やかな味わいを求める方

  • グレーンウイスキーの魅力を知りたい方

  • 食後のデザートウイスキーを楽しみたい方

  • サントリーウイスキーのコレクションを充実させたい方

知多は、シングルモルトウイスキーとは一線を画す、グレーンウイスキーならではの軽やかで上品な味わいが魅力です。
「風のように軽やか」というキャッチフレーズ通りの飲み心地で、
ウイスキーの新たな世界を発見させてくれる、唯一無二の存在です。

蒸留所紀行 – ウイスキー銘柄図鑑

世界各地の蒸留所と厳選ウイスキー銘柄を詳しく解説

知多蒸留所(愛知県)
1973年設立
シングルグレーンウイスキー

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