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角瓶 銘柄図鑑 【ブレンデッドウイスキー】






角瓶 – 日本のハイボール文化を築いた国民的ウイスキー | ウイスキー銘柄図鑑


角瓶

日本のハイボール文化を築いた国民的ウイスキー

サントリー | ブレンデッドウイスキー | 1937年誕生

サントリー角瓶

角瓶の特徴

  • 1937年「サントリー12年物」として誕生
  • 独特の亀甲模様角型ボトル
  • ハイボール文化の立役者
  • バランスの取れた親しみやすい味わい
  • 日本のウイスキー普及に貢献

基本情報

ブランド名
サントリーウイスキー角瓶
種類
ブレンデッドウイスキー
アルコール度数
40%
発売開始
1937年(昭和12年)

製造者
サントリースピリッツ株式会社
容量
700ml / 1920ml / 2700ml
参考価格
1,500円前後(700ml)
入手難易度
★☆☆☆☆(容易)

角瓶の歴史とストーリー

1937年(昭和12年)

「サントリーウイスキー12年物」として発売開始。井上木它がデザインした亀甲模様の角型ボトルと黄色いラベルが特徴の高級ウイスキーとして誕生。

戦後復興期

戦後の復興とともに徐々に庶民にも親しまれるようになり、日本のウイスキー文化の基盤を築く。独特のボトルデザインから「角瓶」の愛称で呼ばれるように。

1989年

酒税法改正により級別制度が廃止。価格が3,500円から1,980円に大幅下落し、より多くの人に親しまれるウイスキーとなる。

ハイボールブーム

2008年頃からのハイボールブームの中心的存在となり、「角ハイ」として新たなファン層を獲得。日本のハイボール文化を牽引する存在に。

ボトルデザインとこだわり

角瓶大容量ボトル

亀甲模様の角型ボトル

独特のデザイン: 井上木它によってデザインされた亀甲模様は、日本の伝統的な吉祥文様を取り入れたもの

角型ボトル: 角ばった形状は「角瓶」の愛称の由来となり、日本人に親しまれるアイコンとなった

黄色いラベル: 発売当初からの黄色いラベルは、角瓶のトレードマークとして今も受け継がれている

機能性: 角型の形状は保管・輸送効率も良く、実用的なデザインとしても優秀

テイスティングノート

香り(アロマ)

  • • ほのかなバニラとハチミツ
  • • 柑橘系の爽やかな香り
  • • 穀物由来の甘やかな香り
  • • 樽由来の芳ばしさ
  • • クリーンで親しみやすい香調

味わい(パレット)

  • • バランスの取れた甘味
  • • 軽やかでスッキリとした口当たり
  • • ほのかな苦味とスパイシーさ
  • • クセが少なく飲みやすい
  • • 程よいアルコール感

余韻(フィニッシュ)

  • • ドライで切れの良い後味
  • • ほのかな甘味が残る
  • • 短~中程度の余韻
  • • クリーンで雑味のない仕上がり
  • • 次の一口を誘う爽やかさ

おすすめの飲み方

ハイボール(最推奨)

比率: ウイスキー1 : ソーダ3-4

作り方: 氷をたっぷり入れたグラスにウイスキーを注ぎ、よく冷えたソーダで割る

特徴: 角瓶の代名詞的な飲み方。爽やかで飲みやすく、食事との相性も抜群

ポイント: レモンを少し絞ると、より爽やかな味わいに

オン・ザ・ロック

氷: 大きめの氷1-2個

量: ウイスキー30-45ml

特徴: 角瓶本来の味わいをじっくり楽しめる

ポイント: 氷が溶けることで味わいの変化も楽しめる

水割り

比率: ウイスキー1 : 水2-3

水: 軟水がおすすめ

特徴: まろやかで優しい味わい

ポイント: 食事と一緒に楽しむのに最適

お湯割り

比率: ウイスキー1 : お湯2-3

温度: 70-80度程度

特徴: 香りが立ち、体が温まる

ポイント: 寒い季節におすすめ

ハイボール文化への貢献

ハイボールブームの立役者

2008年頃からのハイボールブームにおいて、角瓶は中心的な役割を果たしました。「角ハイ」という愛称で親しまれ、
居酒屋やレストランでの定番メニューとして定着。ウイスキーを身近な存在にした功績は計り知れません。

食中酒として

和食から洋食まで幅広い料理に合う

家飲み文化

手軽に作れるハイボールで宅飲みが普及

新たな顧客層の開拓

従来ウイスキーに馴染みのなかった若年層や女性層にもアプローチ。爽やかで飲みやすいハイボールは、
日本のウイスキー市場拡大に大きく貢献し、角瓶はその象徴的存在となりました。

角瓶ラインナップと価格

角瓶 700ml

¥1,500前後

スタンダードサイズ

角瓶 1920ml

¥3,000前後

大容量ガラス瓶

角瓶 2700ml

¥4,000前後

ペットボトル

プレミアム角瓶

プレミアム角瓶

通常の角瓶よりも長期熟成された原酒を使用したプレミアムライン。
より深い味わいと豊かな香りが特徴で、特別な機会にふさわしい一本です。

¥3,000前後

まとめと評価

総合評価:





4.5/5

優れている点

  • 手頃な価格で高品質
  • ハイボールに最適
  • クセが少なく飲みやすい
  • どこでも購入可能
  • 食事との相性が良い
  • 歴史と伝統のあるブランド

考慮すべき点

  • 複雑さや深みには限りがある
  • ストレートでは物足りない場合も
  • 熟成感は控えめ

おすすめする人

  • ウイスキー初心者
  • ハイボール愛好家
  • コストパフォーマンス重視の方
  • 食中酒を求める方

最終的な印象

角瓶は日本のウイスキー界において特別な地位を占める銘柄です。1937年の誕生から87年間、
日本人の生活に寄り添い続け、ウイスキー文化の普及に貢献してきました。
特にハイボール文化の立役者として、多くの人にウイスキーの魅力を伝えた功績は計り知れません。
高級感よりも親しみやすさを重視し、毎日でも楽しめる「国民的ウイスキー」として、
今後も愛され続けることでしょう。

© 2024 蒸留所紀行 – ウイスキー銘柄図鑑

角瓶 – 日本のハイボール文化を築いた国民的ウイスキー


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