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竹鶴 銘柄図鑑 【ピュアモルトウイスキー】






竹鶴 – 日本ウイスキーの父が遺した究極のピュアモルト | ウイスキー銘柄図鑑



竹鶴 – TAKETSURU

日本ウイスキーの父が遺した究極のピュアモルト

余市と宮城峡の調和が織りなす至高のハーモニー

竹鶴ウイスキー

竹鶴とは

竹鶴は、「日本ウイスキーの父」と称される竹鶴政孝の名を冠したニッカウヰスキーの最高峰ピュアモルトウイスキーです。余市蒸留所と宮城峡蒸留所のモルト原酒のみを巧妙にブレンドし、グレーンウイスキーを一切使用しない究極の調和を実現しています。

力強くスモーキーな余市と、華やかでエレガントな宮城峡という正反対の個性を持つモルトが奏でるハーモニーは、まさに竹鶴政孝が理想とした「異なる個性の融合」そのものです。

竹鶴の歴史と変遷

ピュアモルトの誕生

竹鶴は余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の2つのモルト原酒のみを使用した「ピュアモルト」として誕生。グレーンウイスキーを使わない贅沢な製法で、モルト本来の豊かな味わいを追求しました。

2020年終売危機

原酒不足により竹鶴17年・21年・25年が2020年3月に終売。ノンエイジの竹鶴ピュアモルトのみが残り、ウイスキーファンに衝撃を与えました。希少価値が一気に高まりました。

復活と進化

現在は竹鶴ピュアモルト(ノンビンテージ)として復活。シェリー樽熟成の余市・宮城峡モルトとリメード樽熟成の宮城峡モルトをキーモルトとして使用しています。

2024年価格改定と市場動向

価格改定情報

改定前(〜2024年3月)
4,500円
改定後(2024年4月〜)
7,000円
値上げ率
+56%

市場状況


  • 定価購入は極めて困難、抽選販売が主流

  • 流通価格は定価の1.5〜2倍で推移

  • 終売品(17年・21年・25年)は高額取引

  • 原酒不足により今後も希少性は継続

ピュアモルトの特徴と製法

余市 × 宮城峡 究極の調和

余市モルトの特徴

  • • 石炭直火焚蒸留による力強さ
  • • スモーキーなピート香
  • • 重厚で男性的な味わい
  • • シェリー樽熟成の深いコク

宮城峡モルトの特徴

  • • カフェ式蒸留の華やかさ
  • • フルーティーで軽やか
  • • エレガントで繊細な香り
  • • バニラとハチミツの甘み

ブレンドの妙技

竹鶴ピュアモルトは、シェリー樽熟成の余市モルトと宮城峡モルト、そしてリメード樽熟成の宮城峡モルトをキーモルトとして巧妙にブレンド。対照的な個性を持つ2つの蒸留所のモルトが、絶妙なバランスで調和し、単一蒸留所では決して生み出せない複雑で豊かな味わいを実現しています。

テイスティングノート

香り – Nose

  • • 華やかでフルーティーな香り
  • • 熟した果実とトフィーの甘さ
  • • バニラとハチミツのニュアンス
  • • 微かなスモークとオークの香り
  • • シェリー樽由来の深いコク

味わい – Taste

  • • なめらかで艶やかな口当たり
  • • モルトの甘みと香ばしさ
  • • フルーティーさと深いコクの調和
  • • ミディアムボディの程よい重み
  • • オーク樽から派生する風味

余韻 – Finish

  • • やさしく続くピートの香ばしさ
  • • ほのかなスモーキーさ
  • • 心地よい甘みの余韻
  • • バランスの取れた長い余韻
  • • 品格のある上品な後味

おすすめの飲み方

ストレート

竹鶴の真価を最も感じられる飲み方。余市と宮城峡の調和を純粋に味わうことができます。

推奨温度:18-20℃|グラス:テイスティンググラス

オン・ザ・ロック

氷により徐々に味わいが開き、温度変化とともに異なる表情を楽しめます。

推奨氷:大きめのブロック氷|グラス:ロックグラス

水割り・トワイスアップ

少量の水を加えることで香りが開き、よりフルーティーな一面を発見できます。

推奨比率:1:1または1:0.5|水:軟水

ハイボール

炭酸水で割ることで軽やかさが増し、食事との相性も抜群です。

推奨比率:1:3-4|炭酸水:よく冷えたもの

現在のラインナップ

竹鶴 ピュアモルト

現在唯一の現行品

基本情報

  • 容量:700ml
  • アルコール度数:43%
  • 定価:7,000円(税別)
  • 分類:ピュアモルト(ヴァッテッドモルト)

終売品(入手困難)

  • 竹鶴17年:2020年3月終売
  • 竹鶴21年:2020年3月終売
  • 竹鶴25年:2020年3月終売
  • 竹鶴35年:限定品(超希少)

竹鶴政孝の遺産

竹鶴政孝

日本ウイスキーの父 – 竹鶴政孝

スコットランドでの修行

1918年、スコットランドに単身留学しウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝。彼がスコットランドで培った技術と精神は、後に日本ウイスキー産業の礎となりました。

本格的なウイスキー造りへの情熱と、妥協を許さない品質追求の姿勢は、現在の竹鶴ブランドにも受け継がれています。

二つの蒸留所の理想

余市蒸留所(1934年)と宮城峡蒸留所(1969年)を設立し、異なる個性を持つモルトウイスキーを造り分けた竹鶴政孝。

「対極にある個性の融合」という理想は、竹鶴ピュアモルトという形で現在も受け継がれ、世界中のウイスキー愛好家に愛され続けています。

竹鶴 – 究極の調和

日本ウイスキーの父・竹鶴政孝が夢見た理想のウイスキー

余市の力強さと宮城峡の繊細さが織りなす、至高のピュアモルトウイスキー

※ 価格や入手状況は2024年時点の情報です

※ 飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁じられています


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